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Sunrise,Sunset 坊主たちとの日々

Sunrise,Sunset 坊主たちとの日々

軌道にのるまで

出産前。
完全母乳ということにこだわりがあったかというと、そうでもなくただ漠然と「母乳だけでいけたらいいな」くらいに考えていた。
母親教室などで母乳育児の話などを聞いても実際はあまりピンときていなかった。
友人や親戚を見渡しても完全母乳で育児している人が少なかったので、完全母乳出来る人はラッキーなんだと思っていた。
というか今もそう思っている。
家畜を人工ほ乳した経験のある私としては「動物ですらミルク足さなきゃいけないケースがあるんだからこだわったって仕方ない」という考えも片隅にあったのかもしれない。

そして産後入院中。
長男は同じ時期生まれた子の中でも特になかなかうまく飲めるようにならず、授乳時間も一番最後まで残ることもしよっちゅう。
結局毎回ミルクを足されていた。
母子同室だったので授乳時間以外にも試みてみるものの、ほとんどだめ。
母乳育児については全く自信を持てないまま退院となった。

退院後もやっぱりうまく飲ませられないので、毎回ミルクを足す。
哺乳瓶からは飲めるようなので搾乳したものを哺乳瓶であげたりもしていた。
このまま混合あるいはミルクになっちゃうのかな、とあきらめかけていた生後10日頃。
だんだんと飲むのが上手になってきた。
自転車の練習をしていて急にスイスイ乗れるようになるのと同じ感じで、回を追うごとにどんどんうまく飲めるようになった。
生後16日目の早期乳児健診では「母乳だけでOK」の判断をもらい、晴れてその日から母乳オンリーの方向に。

完全母乳になったもののここからも一苦労。
私と長男のタイミングが合わないのだ。
おっぱいはパンパンに張ってても長男は熟睡中だったり・・・という具合に。
張りすぎで痛くて眠れなかったり、乳腺炎をおこしかけて高熱が出たり体がずいぶんつらいこともあった。
つらいときは搾乳したりもしていた。

それでもどうにかこうにか長男の授乳リズムも少しずつ私とのタイミングも合ってきた。
需要と供給のバランスが量・タイミングともに整ってきたのは2ヶ月頃だろうか。
そうなるとお互いとっても楽になった。
哺乳動物としての本能に目覚めた私はもう授乳時間が楽しくて仕方なくなっていた。
できればずーっと完母でいきたい、やっとそう思い始めたのはこの頃だったような。
(2005.1.27)




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